【真偽が降ってきた〜♪と混乱の原因〜ラフマニノフピアノ協奏曲第2番を巡る不思議な音の旅③】

写真はWikiからお借りしました〜
大きい人だったのよくわかりますね!
弾いているところ見たかった〜♪

しほりです♪

知りたい!って思うことは、降ってくるもので(^^)、永久にわからないかも〜と思ったラフマニノフ本人の演奏の真偽は、香山さんのコメントで判明したのです♪

でも、この時はまさかここが音の森の入口とは思ってもみませんでしたけどね^_−☆

前回まではこちら

→こちら

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(香山さんのコメント)

当時の録音について記録もあるので、間違いなくラフマニノフ自身の演奏だと思います。

元々いくつかのテイクがありLP化の際に入れ替えるなどしたために混乱を招いたようです。

この動画の投稿者が自信が無くなった一因として、この音源では2楽章と3楽章は何らかの電気的な処理でステレオ化されていて、音の雰囲気が違っていることもありそうです。

多くの人々が期待する「ラフマニノフらしさ」を裏切るような案外あっさりした表現なのも議論の原因かもしれません。

当時の原盤に基づいて再編集されたものが以下にあります。いろいろ混乱を招いた事情についての説明もあります。

ラフマニノフとストコフスキーの共演という歴史的記録だけでない素晴らしい演奏ですね。また90年前の録音技術としては驚異的な音質です。

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(この時のブログには、新屋賀子さんからもコメントいただいて、録音の変化や大きな手の人が弾いているという感じを受けるということも詳しく教えていただきましたので、ご興味ある方は前のブログもご覧くださいね。→こちら

香山さんからいただいたコメントで、よかった、本物で♪と思ったものの、書いてある中身を理解するために「当時の原盤に基づいて再編集された」動画を聴いてみることにしました。

こちらは、オルタナティブ、つまり代替版です。

前回、当時のSPレコードについて書きました。5分ほどしか一枚の盤に入りませんでしたよね。

つまり、録音もレコードに入る分ずつ分けてやっていたのです。

今の感覚からいうと、5分で切るというのもびっくりですが、

さらにそれも何パターンか録っていたのですね。

つまり一曲録るのに5枚原盤はいるので、

それぞれ違うテイクを取れば、10枚。
もっと録っていたようですから、かなりの数の原盤があったようです。

最初の5分は、これにしよう!
次はこれにしようということで、
その中からセレクトしていって一曲にしていくということですね。

ですので、最初のセレクトから漏れたもの=代替盤も、レコード会社には残っていて、本人の演奏には間違いないから、
それを使ったりすることがあったそうなんです。

金属の原盤も磨耗してしまうので、違う代替盤のものにして売り出したり、

そのうち技術が進歩して、元の原盤の音で再発売できたり…

だから、1929年の録音のラフマニノフのはずなのに、これは自分が聴いたのとは別だ!→偽物⁉︎と思う人も出てくることになるんです。

レコード会社の方としても、ラフマニノフですからね〜いろいろ売れるので違う形で出していったりしたので、混乱してしまってたんですね。

そんな中で、最初にご紹介した動画は「2〜3楽章は、なんらかの電気処理をされた」1929年の音源を組み合わせて発売したCDだったので、

動画の投稿者さんも、自信がなくなってしまって、追記に「2〜3楽章は、本人かは議論がある」と書いたのですね〜

やれやれ…

さらに、香山さんの仰るように

「ラフマニノフとストコフスキーの共演という歴史的記録だけでない素晴らしい演奏、90年前の録音技術としては驚異的な音質」

ということで、こちらの代替盤と
本人たちのセレクトである先日ご紹介した盤を比べると演奏の違いも面白いです。

*最後に両方の動画URLを書いておきますね。

「こっちを選んだのか」と、当時のラフマニノフさんやストコフスキーさんが、
それぞれの立場で議論しながら選んだろうなぁ〜と思い浮かべてて聴いると、

録音の黎明期だからこその熱さみたいなものも伝わってくる気がします。

さらに当時のことを書いてある文を調べていくと、ラフマニノフは、のちにピアノ協奏曲第3番を同じオーケストラですが、オーマンディーの指揮で録音しています。

しかし、ラフマニノフはオーマンディーのことをかなり目下に見ていたように書いてあるので、演奏も全然違ったものになりますよね。

残念なことに、ストコフスキーがフィラデルフィア管弦楽団を離れることになってしまい、(本人は望んでなく、悔しいことだったようです。)

この2番の協奏曲だけが録音されたのですが、ラフマニノフはストコフスキー・フィラデルフィアを「最高のオーケストラ」と言っていました。

3番も聴いてみたかったですね〜♪

ところで、最初のシェアした動画で私も感じたこと、香山さんもこう言っておられます。

「多くの人々が期待する「ラフマニノフらしさ」を裏切るような案外あっさりした表現なのも議論の原因かもしれません。」

特に3楽章のあっさり感はなんなのでしょう?と思ってしまうくらい。

ところが、この謎もひょんなことから、ヒントがやってきます(^^)

もー(>_<)
英語苦手だし、当時のアメリカの録音のことなんてまるで知らないから、ここまでなんとなくわかるのにやっとこだったよ〜

ですが、まだまだ続きます!

*1929年代替盤の動画
→こちら

*最初にシェアした録音の動画(動画に書いてないが1929年のもの)
→こちら

続きます→④へ

今日も読んでいただき、ありがとうございました*\(^o^)/*

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