箱根から帰って一か月が経ってしましました。
なかなか書けなかったのですが、実は前の旅(諏訪)と繋がっていたのか?と思うところもしばしば。
リトリートのお誘いがあり、何十年ぶりの箱根だったのですが、
リトリート後の観光気分で行った、駒ヶ岳が、神山を拝する古代祭祀場だった!っというのにびっくり。
神山ってどこ?ですが、箱根神社元社は神山を御神体としているそう。
元社手前の岩にいろいろありそうって感じましたが…
お社が開いていたので、神山がある方向を拝みました。
神山を望む古代祭祀場というところが、元社の先にあったそうですが、富士山ばかり見ていて、神山を見ずに帰ってきてしまったのでしたぁ(>_<)
箱根といえば、カルデラだったんですよね。
駒ヶ岳もカルデラの中の山、かやとの見通しの良い山で、相模湾も駿河湾も見えます。
下には輝く芦ノ湖と、元箱根の関所も見えました。
そうだよね。関所置くよね~
これだけ見える場所は、徳川幕府にとっても重要拠点。
一方、神山は木が繁った山だそうで、展望は無いそう。箱根の最高峰が神山だったのですが、いつも金時山とか、箱根といえば富士山の展望重視で、全く知らなかったのです。
さて、芦ノ湖は、約三千年前にできた新しい湖。それまでは仙石原の方に古芦ノ湖があった。
なので仙石原には湿性植物園があるように湿地なのですね~
では、元あった湖はというと…
なんと神山が水蒸気爆破を起こし、山体崩壊。古い湖は埋まってしまったそうなのです。
その時の神山の木が、仙石原には埋まっていて、化石になり、神代木として出てくるそうです。
大涌谷は神山火口の爆裂跡だそう!
神山の爆発は、仙石原を作っただけでなく、川の流れを止めて、今の芦ノ湖を作りました。
どれだけ崩れたんだ神山~
約三千年前といえば、縄文時代ももう晩期。
その頃はもっと大きな山で、太古から神の山として崇められていたのだろうと思うと、
その山が爆発して崩れていくなんて、どれだけ恐ろしいことだったか…
大涌谷といえば、黒玉子食べて♪なんて呑気に観光してるだけでしたが、
そんな歴史があったとは!
では、どのくらい前から、箱根には人がいたんだろうね?と思って調べてみると…
え~~~(>_<)
黒曜石の産地だったんだ、箱根!
黒曜石というのは、簡単にいえば、マグマが固まりガラス質になっていて、鋭い石器として広範囲で使われていました。
いや、これまでも、黒曜石のこと調べた時に、書いてあったはずなのに、眼中になかったとはこのこと。
この前行った諏訪方面では、いつも行く八島湿原や旧御射山遺跡の辺りが、まだ下にたくさん黒曜石埋まっているという場所で、
少し登った車山や蝶々見山の方は、道が黒曜石の破片のガラスでキラキラしているところもあるんですよ♪
神津島が産地なのは、ここまで取りに渡っていたんだ~とインパクト強かったのですが、並んで箱根も書いてあったのに、印象に残ってなかったのでした(-_-;)
信州八ヶ岳方面や神津島と並ぶ黒曜石の産地、箱根。
黒曜石のこと調べてると、おもしろくてはまってしまうのだけど、
神津島に取りに渡っていたのが、三万年以上前。その頃には、今の東京武蔵野台地や、相模野台地、富士山の愛鷹山の麓などで、使われていたのが出てきていて、
八ヶ岳方面や、箱根など、産地が複数にまたがっているんです。
地元より、他の産地の切れ味の違うものを!というので、交易の中でブランドみたいなものもあったのかもしれないですね。
二万年位前まで、日本にもナウマン象がいたそうですから、このきれいなガラスの穂先の槍を煌めかせながら、狩をしてたのでしょうね~
なんかすごい~(๑˃̵ᴗ˂̵)!!なんて、勝手に盛り上がってしまうのでした。(歴女あるある(笑))
一万年くらい前の、八ヶ岳に近い野辺山遺跡でも、神津島の黒曜石を使っていて、すぐそこにたくさん産地があるのにね~
一方、神奈川の相模野台地でも、箱根が近いのに、八ヶ岳方面の黒曜石をわざわざ使っていたり…
「黒曜石の謎」というサイトさんから、地図をお借りしました。
何百キロ単位の移動距離で、たくさんの黒曜石が、海越え、山越え、旅をしていたのです。
この交易の人たちのこと気になりますよね(^^)
箱根では、黒曜石の石器は、芦ノ湯弁天山遺跡から1万2~3千年前のものが出てるというので、場所確認したら、
なんと駒ヶ岳の山麓⁉︎
相模湾が見える~♪と見ていた、すぐ下の辺りではないですか。
畑宿といえば寄木細工をよくお土産にもらったけど、ここが黒曜石の産地で、遺跡のすぐそば。
もっと古い遺跡もあってもよさそうと思いますが、激しい火山活動の場所だから、
遺跡が残っていることだけでも、すごいことなのでしょう。
そういえば、駒ヶ岳に登る前の日のことです。リトリートの施設にきれいな露天風呂があり、石がキラキラ光っていたのです。
駒ヶ岳にもご一緒した、いさなりさんと、これって「黒曜石」かな?と言っていたのでした。
二人が「黒曜石」って思ったのも、10月に行った諏訪の旅で、これも紅葉見物♪と思って急に行くことになった横谷峡で、(上の地図で八ヶ岳の辺り)
なんと黒曜石が御神体の神社へ導かれたからでした。
その日は、雲の中で真っ白な幽玄の中、その神社の周りは本当に異世界への入口のようでした。
そのあとに、先ほど書いた黒曜石の産地で加工場でもあった八島湿原や旧御射山遺跡へ。
(上の地図で、和田峠、霧ヶ峰という辺り)
この旧御射山は、私の聖地のような場所で、なぜか何度も行くことになるのですが、
初めて訪れた時も、いさなりさんとご一緒でした。
その日のことは、何年も書こう書こうと思って、書けていない奇跡の連続のような日で、「天に委ねて、全力を尽くす」ということを教えてもらったような一日だったのです。
シンギング・リンの「コリンの記」も続きがストップしてしまったのですが、コリンさんの旅も、この時から始まったのでした♪
(不思議なコリンとの出会いの記事、よかったら→こちら)
箱根に行ったことで、この旅で行った麦草峠付近も黒曜石の産地であったことを知ったり、
諏訪湖も「思ったより小さいな」と感じたけれど、実は今より全然大きかったことを知り、なるほど~と思えました。
今回も、高速バスで仙石原へ向かったのですが、箱根の山に入ったとたん、また真っ白な幽玄の世界で、まるでデジャヴのようでした。
その時、これは諏訪のように、翌日すごい展望の良い天気に恵まれるな!って思ったら、もう予想を超えたキラキラな光にも恵まれる一日となったのです♪
黒曜石の神様っているのかな(^ ^)
というか、
三万年以上前から、黒曜石を運んでいた人たちは、どんな神様を感じていたのだろう?
自然と宇宙と繋がっているから、わざわざ神様とかって存在もなかったのかな~?
ああ、妄想が~~~(^^;)
そういえば、コリンさんも、黒曜石みたいに黒く光ってるなぁ…
続きます…