今年の曲⁉︎【ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」第18変奏】(後)

しほりです♪ 前半読んでいただき、ありがとうございました(^^)→こちら

続きです♪

【ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」第18変奏】(後)

さて、この『パガニーニの主題による狂詩曲』調べてみると、もう一つの不思議な話に繋がりまして。

このラフマニノフの「パガニーニの主題による…」の全曲聴いてみると、→こちら

この主題の「どうなるのだろうという不安感」は、パガニーニその人からも来ていたようなのですよね〜

パガニーニといえば、超絶技巧のバイオリニストということくらいしか知らなかったのですが、

ベートーヴェンやシューベルトの時代の人で、当時は彼らより有名だったそう。

その演奏は「悪魔に魂を売り渡して、超絶技巧を手に入れた」と言われていたくらいで。

本人もその噂を利用していて、黒ずくめの悪魔のような格好で演奏して、倒れる人は出るは、様々な伝説も生まれ、その噂でますます人が集まるなんてことになっていきます。

入場料もかなり高くして、お金にはなったそうですが、やはり破滅的な生活を送り、

最後はシューベルトと同じく当時は「よく効く」とされていた、水銀治療による水銀中毒で亡くなったと言われています。

悪魔のことがあり、亡くなっても、引き取ってくれる教会も無く、遺体が転々としたというので、かなり恐れられていたようですね(>_<)

ラフマニノフのこの狂詩曲も、このパガニーニの悪魔伝説に登場する悪魔のことを、

グレゴリオ聖歌の「怒りの日」の旋律で表しているところが数カ所あります。

「怒りの日」のテーマにこだわり続けたラフマニノフは、いろいろな曲の中にこの旋律を入れていました。

「怒りの日」というのは、キリスト教の終末思想で、「キリストが全ての人を復活させ、天国へ行くか地獄へ行くかの最後の審判をくだす日」だそうです。歌詞の一部ですが、

「審判者があらわれて

すべてが厳しく裁かれるとき

その恐ろしさはどれほどでしょうか。」

モーツァルトやヴェルディのレクイエムの中の曲「怒りの日」は有名で、これも聴いたことある方多いと思います。激しい曲の代表みたいな…

これが怒りの日でこんな意味だったのか~と改めて歌詞を見ると、なんとも言えないものがあります。

対訳付き、カラヤンのモーツァルト「怒りの日」→こちら

この曲が、モーツァルトの最後の曲だったんですね。

レクイエム、この部分までがほぼできていたそうです。今日の演奏は、他の人の手が入り、完成形にしたそうです。

掘って行くといろいろ出てきますね~♪

さて、悪魔のごときのパガニーニですが、その作品は多くの作曲家に影響を与え、ラフマニノフだけでなく、たくさんの人がパガニーニの主題を使った作品を作っています。

そして、シューベルト♪

彼はパガニーニがウィーンで演奏会を開いた時、家財を売り払ってまでして、友達の分までチケットを買って聴きに行ったそうです。

それだけ高価なチケット代にしていたのですね~

シューベルトは本当に良い人だったみたいで、お金がなくても友達がだいぶ援助してくれています。

そのシューベルトは、もちろんその時のパガニーニの技巧に感動してますが、ヴァイオリン協奏曲の演奏について「アダージョでは天使の声が聴こえたよ」と言ったそうです。

アダージョのところで、垣間見えた天使♡パガニーニ、天使なのか悪魔なのか?

やはり人はどちらも持ち合わせていて、見た人がどう見てるかによっても、評価も違いますよね。

私たちも、どういう立場で見るか?もありますが、

どちらかだけから見るのではなく、大切なところをしっかり見ていけるといいですね~

ついついどちらが正しいに、私も行きがちではありますが、

あのラフマニノフの18変奏はアンダンテカンタービレ♪→こちら

そうですね♡ちょうど「歩くような速度で、歌うように」行けるといいなぁ☆

怒りや不安が出た時は、サプリみたいに効きそう。ニュートラルに戻して、冷静な目で見て行きたいですね。

未来は、良い方へ向かっているって、教えてもらっているようでした(^^)

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ここからは、文中にあった昨年のブログのお話。興味ある方はどうぞ♪

昨年は春になり、急にファンファーレが鳴ったんですよね。何かが、起こり始めたような。変わる予感がしました。

それがシューベルトの『ザ・グレート』の第4楽章のファンファーレ。

子どもの頃から、ベートーヴェンやブラームスが好きで、たくさん聴いてたのですが、シューベルトもこの交響曲は好きで何度も聴いてたんですよね。

忘れてたんだけど、いきなり鳴った♪

そして、この曲が、ベートーヴェン→シューベルト→シューマン→メンデルスゾーンと、

偉大な何かの手によって、リレーのように、世に認めてられていく様を知って、思わず書いたのですが、

その折、シューマンの交響曲『ライン』を教えてもらいました。すごい好きな曲だった♪のと、またそこにドラマがあったので紹介記事を書いています。

よかったら、アメブロ「虹と天使の日々」ご覧くださいね(^^)

『ザ・グレート①~シューベルト最後の交響曲と今の時代』→こちら

『ザ・グレート②~大自然と不思議な感じ物語』→こちら

『シューマンのライン』

(前編)→こちら

(後編)→こちら

『シューマン 美しき5月に』→こちら

『美しき5月にと大地の歌~天才ヴンターリッヒ』→こちら

長文読んでいただき、ありがとうございました♡

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