しほりです♪
【ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」第18変奏】(前)
名前はいかついけど、けっこうみなさん耳にしているすてきな曲(^^)あれか~って感じ♪今もCMで使ってますよね。
演奏時間3分ほどです。→こちら
昨年も今年も不思議とやってくる音楽があり、昨年は記事にしました。読んでくださった方々ありがとうございました♡
今年どうしようか?と迷っていたのですが、
昨日ある動画を見ていて、「これからどうなって行くのかな~世界は…」と思っていたのですが、
昨年末からやたらと来るこの曲のことを思い出してみると、
「スケールの大きな広くて、けれど穏やかな景色が浮かぶな~、きっと良くなるなぁ」(ちょっとCMに感化されてるけど(^^;))
なんて思ってたんですよ。
そしたら、動画終わったとたん、なんとそのT不動産のCMが流れるという(๑˃̵ᴗ˂̵)
同じ曲でも、いろいろ感じ方はあると思いますが、
私はこの曲を思い浮かべてみると、「未来はきっと希望がもてる、落ち着いていこう~とりあえず深呼吸♪」みたいな感じがします。
みなさんはいかがですか?
ということで、この曲のこと、昨年からのこと書いておくことにしました。よかったらお付き合いください♪
昨年やってきてた曲はモーツァルトの交響曲25番。映画『アマデウス』の出だしの曲で、
不安をたくさん載せた馬車が失踪して行くあの場面を思い出す、まさにコロナへひた走って行く世界を予見していたみたいな曲がきたんです。
年末年始は、塾の冬期講習なのですが、その時、このモーツァルトが何度も耳に入って来て、
「え!この曲、2020のテーマ曲なのかな?」
なんてなんとなく思っていたのですが、
その後、まさかまさかのその通りに…って感じに(・・;)
そして、この前の12月のこと。ラフマニノフのメロディーって素晴らしいよね!って話をしていて、この有名なメロディーがラフマニノフの作曲だと知ったのです。
それから、例によって、塾の冬期講習でかけていたピアノ曲のCDの中になんと入ってた!
通りかかるとちょうどその曲の番になってることもしょっちゅうで、
その上、年末年始に家族がテレビをけっこう見ているものだから、やたらとCMでも聴くことになるんです。
このラフマニノフの「パガニーニの主題による…」の全曲聴いてみると、
パガニーニの作曲した主題部分(動画の最初の方聴いてみてくださいね)
は「なにが起こるの?」みたいな不安な感じもします。(短調の速い曲は好きなので、もちろんそれも良いのですが)
それがどんどん変奏されていくのですが、
いきなりこの18変奏で変わるんですよ~
というか、どうしてこの曲出てきた?みたいな。
私はずっとこの主題とは、別の曲だと思ってました。
それは、この部分だけ独立して演奏されることも多かったからだったんですよね。
それまでの変奏部分とは、いきなり変わる18変奏ですが、変奏って言ってますので、どこが変奏なのかな?と調べてみることに。
そうしたら、反行形って言うのがあるそうで。
Wikiから図を借りました。
主題の最初の5音の動きを、鏡写しのように反転させてるんです。
最初の音を基準に、パガニーニが上がった分、ラフマニノフは下がる。
三番目の音は、パガニーニ下がって、ラフマニノフ上がる…
という調子で、最初のフレーズが生まれて、そこから華麗なるラフマニノフのメロディが作られていたんです。
パガニーニの作った主題のメロディから、ラフマニノフのメロディは全然違うものに聞こえて来るのですが、
実は反転させたら見えた世界だった!
なんておもしろい(๑˃̵ᴗ˂̵)
いろんな捉え方あると思いますが、
不安の中から、思いも寄らぬものが生まれてきたんだ!とか、
逆に未来に立てば、
今こんなすてきな世界だけど、不安なことがあってこそ、ここに来た♪
みたいに私は考えてしまいました。
音楽からのインスピレーション♪
今年はどんなことになるかな~
こうなってくるとおもしろいので、さらに調べを進めてみると、(ラフマニノフさんのことあまり知らなくて…)
帝政ロシア生まれのラフマニノフは、ロシア革命の混乱で、アメリカに出国して戻れることはなかったとあります。
そうですよね~今でこそ「ロシア革命」って一連のことを歴史的に見て呼んでいるのであって、
その混乱の最中に生きていた人たちは、まさか故国に帰れなくなるとは思ってなかったはずです。
けれどその後社会情勢で帰れなくなった人もたくさんいるし、
それまで移動できてたものが、できなくなったなんて、ちょっと今似ていません?
今日起きていること、これから起きることが、もしかしたら、
「○○○○」みたいに名前がつく歴史的な事件になるのかなぁ。未来の人たちはどう見るのでしょうね~
ラフマニノフさん、もう少し詳しく見ると、
ロシアを出たのは、社会主義のボルシェビキ政権が誕生した年、でした。ボルシェビキか、習ったけどね…
ということで、Wikiさんに。
ボルシェビキ…
読んでみて、え~ってこと多かったです。どこが財政支援してたかまで、Wikiに書いてあるのね(・・;)
ご興味のある方は調べて見てください。
ロシアではすでに高名な作曲家であったラフマニノフ、その後アメリカでは名ピアニストとして演奏が主になっていきました。しかし、時間をそこに取られてしまい、作曲ができないようになっていったそうです。
ラフマニノフさん、祖国ロシアを離れ、外からロシアがソ連に変わって行くのを見ていたのですね。
祖国を亡失した気持ちも強く、なかなか作曲するの気力も起きなかったそうです。
そんな中でスイスのルツェルン湖畔に別荘を建てて過ごすようになりました。そこで生まれたのが、この狂詩曲♪
ルツェルン湖⁉︎
なんと数少ない私の海外旅行の中で、行ってたところでした~!
(海外の写真はWikiさんより)
昨年書いたシューベルト「ザ・グレート」は、オーストリアのザルツカンマーグート、
シューマンの「ライン」は、ローレライからケルンにかけてのライン川。ヒルデガルトの修道院も川沿いにあったのでした。
若い頃のヨーロッパ旅行で、たまたまこの二ヶ所は通っていて、また記事にした曲がルツェルン!
その旅行で行ってた所ばかりで、ちょっとびっくりでした(≧∀≦)
ルツェルン湖、古い個性的な橋のかかった湖で、きれいだったなぁ(*´꒳`*)
どの曲も、暗く絶望的な状況から、希望が出てきて生まれた曲、自然豊かな水の景色の場所から生まれたのも一緒ですね♪( ´▽`)
水のエネルギーが入っている曲たちですね☆
*読んでくださり、ありがとうございます♡後半へ続きます。