しほりの「ほ」と「お」の話〜いにしへの音の記憶

智野しほりです♪

今日も読んでくださりありがとうございます♡

*「はじめまして」のブログは、こちら

新しいブログを新しい名前で書き始めまして、なかなか慣れず、字を間違えたりですが、

だんだん慣れていくと思いますので、よろしくお願いいたします!

いきなりですが、「しほり」とひらがなにしたのは、多元的な意味を持った方がおもしろいなぁ(^^)と思ったからです。

漢字にすると意味が固定化してしまいがちですよね。それがすてきなこともたくさんありますが、ひらがなの方が遊びができる。

歴史のこと書こうと思っていたので、「史織」とも思ったのですが、

いやいや何かいろんなことを書くことになりそうだ!という感覚があったので、

とりあえずひらがなにして、

その時々で、自分の中でいろんなしほりさんになってみるのもいいかなぁと思って♡

ちなみに「しほり」を「しおり」と書く現代仮名遣いが始まったのは、昭和21年。戦後ですから、けっこう最近のことですね。

それまでの仮名遣いは歴史的仮名遣いということで、古典の問題で、

「歴史的仮名遣いを現代仮名遣いにして読みを書きなさい。」なんていうのよくやりましたよね~

ハ行については、語中にあるハ行は「わいうえお」と読むことになっているのですが、

平安時代中期までΦ(ファイ)のファという感じの音。

なので「かほり」は、「KaΦoRi」

「かふぉり」って感じだったのですね。

奈良時代から変わってきているという説もありますが、平安時代、仮名が発達していくと、だんだんと発音が変わってきて、

長い時間をかけて「お」と発音するようになっていったのですが、

字は「ほ」のままでした。

ちょうど変わってくる平安時代あたりの発音は優雅だったでしょうね♪

源氏物語でも、薫の君とか匂宮。

「かおるのきみ」「におうのみや」と読んでも、

「O」おって、はっきり発音するより、

「Fo」のニュアンスを入れて発音する、

「かほるのきみ」「にほうのみや」って

より、芳しき香りの貴公子感が増すように感じませんか?

恋も「こひ」♡

でも鯉は「こゐ」(*´꒳`*)

栞は「しをり」みたいに、例外もけっこうありますが…

ハ行の文字を使うことで、いにしへ(え)のやわらかな音の記憶が残されてきたのですね♪

私も、和歌に詳しいとかではないのですが、

小中学生に、国語や社会を教えるお仕事も少しやっていて、

古文出てくると、わくわくしちゃうのですよ(^^)

子どもと一緒に和歌とか物語を音読したりすると、すごく楽しくて♪

新しい名前も古い仮名遣いを使ってみたのでした(*’▽’*)

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