しほりです♪
先月のイベント後、27日に、再びサロン・ドゥ・コロナさんにて、10周年記念「練香体験会」に参加させていただきました。
香道研究家の林煌純先生の調合された粉状の沈香、白檀、桂皮や、秘伝の香を乳鉢に入れ、さらに贅沢な香料や三輪山のお水を足して、練っていくのです。
練ると言っても、乳棒でトントン、トントンしていくのですが、香りと音とリズムで、それがまあ、瞑想のような状態なのです♪さらにエネルギーが上がってくるのか、まるで温泉に入っているようにポカポカしてくるではないですか♡
なんて幸せな時間(^^)
さらにお香には紫根を入れてくださっていて、それはそれは美しい濃紫色。
先日のイベントで、明石の君の話をさせていただいて、明石の君に源氏の選ばれた衣装が、白に濃紫だったというお話を思い出しておりました。
濃紫色のお香に、乳鉢は白だし♪
先生からちょうど光源氏と明石の君の娘、明石の姫君のために、女君たちに香を作らせ競わせたお話が出て、
当時でしたら、とても身分の高い方たちしかできなかったことを、こんなに楽しくさせていただいてることもありがたかったです♡
先日、こちらのサロンで開催させていただいたイベントで、私の作品のサンキャッチャー・ムーンキャッチャーにまつわるお話をさせていただきました。
考えていたわけではないのですが、一つのテーマが貫いていたことが、後になり見えて来たのです。
「紫の上」から始まったお話ですが、メインは「明石の君」に。海の神である住吉の神のお導きで、つらい境遇にあった明石の君が、最後には、国母となる明石の姫君の母として幸せになるお話。
そして、由布院の金鱗湖の龍と由布の女神のお話。こちらは「ウエツフミ 」という記紀とは違う歴史の書に出てくるウガヤフキアエズ朝の女神のお話でした。
明石の君のお話、元になっているのは、龍女が国母となる神話から来ているとの説がありました。
なるほど!と思ってましたら、まさにそれって山彦海彦からウガヤフキアエズの話でした。
海の神龍神の娘たち、豊玉姫と玉依姫が、山彦、鸕鷀草葺不合尊と結婚して神武天皇が生まれる神話。
この国の始まりは、海の神の娘たち、龍宮の女たちが母となる物語。
後半にも、予定になかったのですが、「海の星、聖母マリア」のお話を。
ラテン語で「ステラ・マリス」
太古の昔から海人たちを導く海の星の女神。それが聖母マリア信仰と重なっていったのでしょう。
たぶん私たちが想像できないスケールで、世界中の海や川が繋がり、行き来する海人たちがいたことでしょう。
そのお話のあと、賀子さんがラテン語で「アヴェ・マリア」を歌ってくださり、なぜか胸が熱くなりました。
そして、最後に、これも予定外なのですが、「安曇磯良神」のお話もさせていただきました。
こちらのサロンには、私がヤマト言葉講座に通わせていただいている白川先生の描かれた「海神 安曇磯良」の絵が飾られています。
イベントの最後のご挨拶の時、ふと磯良神と目が合ってしまい、この話を始めてしまったのです。
春日大社の若宮のおん祭り。そこでずっと続けられてきた「細男舞」
神功皇后が「細男を舞えば磯良と申す者が海中より出て干珠、満珠の玉を献上す」と聞き、舞わせた舞。
海の底から上がってきた磯良は、顔に貝殻がついた醜い姿を隠すため覆面をしていたといいます。そのため細男の舞手も、白い覆面をして目だけが出ているのです。
二つの珠を手に波間に現れた二つの目。
白川先生ならではの凄い作品です。
昨日の練香の会も、この磯良神に見守られているようでした(^^)
そういえば、なんで、紫が尊い色なのか?
聖徳太子はなんで、冠位十二階で紫を最上としたのか?とイベントでお話したあと疑問が湧いてきて、調べてしまったのです。
紫は今回の香にも入っていた、紫草の根、紫根から取りますが、
その元になったのは、貝の紫でした。
ある種の貝から、微量に採れる紫の色素。大変貴重なもので高価だったそうです。そのため、王の一族だけが使うことが許させれたとか。そのため高貴な色として伝わってきたのですね。
一番盛んに行われたのが、フェニキアで、その後ギリシャ・ローマへと伝わったそうです。
フェニキア人、まさに海の民。ウガヤフキアエズのフキアはフェニキアと関係あるとの説もあります。
聖徳太子の冠位十二階では、冠の色で位がわかるようにしていて、一番高位の大徳の色が濃紫だったそうです。
そして、この大徳であったのが、遣唐使として日出処の天子で有名な書簡を、随の煬帝へ届けた功績が認められた小野妹子。
小野氏は、海人族和邇氏の流れ。
小野妹子の子孫である小野篁と紫式部の墓は並んである…(地獄に落ちた紫式部を篁に助けてもらうためとか)
芳醇な香りをトントンしながら、そんな海人族や龍宮の女神たちのことなど、妄想を広げていたからでしょうか、
香を練ると水気が飛ぶはずなのに、足し香をしていただいても、なぜか水っぽくなってしまいました。
最後の仕上げのオイルも、エジプトのロータスのはずが、すみれの方のオイルを入れていただくことになってしまうというハプニングも。考えてみたら、すみれもまた紫の花なのでした。
源氏物語にも「紫のゆかり」という言葉が、出てきますが、まさに紫のゆかり♡な香になったのかもしれませんね。
最後に先生から、今回の香の名前が発表されました!
「恩寵」
(「寵」って、うかんむりに龍だったんだ〜)
英語なら「グレース」
細川ガラシャのガラシャも、と仰っていました。
ガラシャは調べると、ラテン語のgratiaから来てるそうです。
賀子さんの歌われたアヴェ・マリアにも出てきます。Ave Maria gratia plena♪
それから、ふと気がついたのですが、賀子さんが今回イベントで最初に歌われたのが
「The Grace」♡
不思議な繋がりでした(´꒳`)
書きかけですが、関西の旅も、イベントも、練香も、全てが、神様の恩寵のような出来事でした。
いつも心細やかにご準備やご指導をいただく
煌純先生、本当にありがとうございました♪
そして、ご一緒くださいました、すてきな皆様♡
楽しく過ごさせていただき、ありがとうございました(^^)
PS.
今日はお肌がすべすべです^_−☆
さすがのレシピ♡