曼荼羅ルネサンス①〜パステル曼荼羅Arthmetic

しほりです♪

2/4立春にパステル曼荼羅を描こうというイベントを久しぶりにやらせていただくのですが、それを前にして、今朝いきなり私の中のパステル曼荼羅がガラッと変わった、まるでルネサンスみたいなことが降ってきました。。土日にあったいろいろなことがここに結び付いたような…お会いしたみなさんのお陰ですね。ありがとうございました。

さて、ではどういうことかというと、~パステル曼荼羅は「新しい扉を開くためのメソッド」でも、簡単だし、誰でもやってみるといいよ♪~って感じです。

パステルで曼荼羅を描いていくことは、普段私たちが常識的にやるやり方とは、反対だったりします。このやり方は、パステルの先生方の技法が重なっていってできた方法です。それを私は教わり、かつては皆さんに教えることもやっていたのですが、しばらくそこから離れていました。

でも、そのおかげで、日本の超古代史や古代史にはまって知識を増やしていくことができたり、パステルではなく、子供たちに、国語や算数を教える個別指導教室のお仕事をやることになったのです。
少し前は国語教えることで、私の文章力も鍛えられたのですが、今は流れが変わり、算数ばかりやっています。週に数回ですけどね。

でも、それで気が付いたのが、今回のメソッド。パステル曼荼羅の描き方が、算数的、つまり+-×÷をやっていくことだったんですよね。色の加減乗除です。

ふと、算数を英語ではどういうのかと調べてみたら、「Arithmetic」が出てきました。まさに四則演算のこと。(Mathmatic,Mathは教科の算数や数学のこと)

おや!「Arithmetic」から「i」を抜いたら「Art」が出てくるではないですか☆
この色の四則演算を「Color Arthmetic」(→英語得意な人いらしたら、これでいいのか、造語だけどなんて読めばいいか教えてください~)と名付けてみようかと思います。

それも、Iを外に出すと、
「I ○○○○ Arthmetic」

○○○○には、drawでも、playでもprayでも、enjoyでも、なんでも好きな動詞を入れてもらって。あくまで、私が主語、その人自身が今どうするかです。

皆さんにそのメソッドに取り組んでいただき、私はその場を作る。もちろん私もやり方を教えながら一緒に描いていきますが、皆さんが自分自身から出現するアートを創造する場です。

何度も描いている方も、意識を変えて取り組んでいかれると、また違うものが見えてくると思います。

このColor Arthmeticで、 何かが変わる、新しい扉が開く、そんなメソッドであると私は考えて取り組んでいきたいと浮かんできたのでした。

では色を加減乗除するっていったいどんなことか。
これはパステルならではのなせる技。それを説明しますね。

①0 まず、15センチ角(初めての方は13センチ角)の白い画用紙を前にします。額のように枠を作りたい人はここで、セロテープを周りに張り、色がのらないようにします。
この時点で「0」の感覚ですね。

②+ そこにパステルを指を使って入れていきます。やり方は、ナイフなどで削ったパステルをくるくると指で回したり、縦横に指で圧を加えることで、パステルの色の粒子が画用紙の中に入っていきます。さらにパステルは重ねて塗っていける特性があるので、どんどん足し算していけるのです。
重ねていくことで、平面に見えているけど、高さが出てきますよね。

③- 塗り終わったら、中心を作り、今度はそれを引き算していきます。
消しゴムで消すことで、描くのです。パステルの色を線消しや練消しで引いていくことで、そこに形や光が出てきます。パステルを重ねているので、どれだけ引くかによって出てくるものが変わります。

④× 消していくための型は自分で思い浮かんだ形で作ります。その型を使って上下左右対称に消す=描いていくことで、幾何学的な曼荼羅模様になっていくのですが、そのやり方は、一つの形の掛け算なんです。例えば♡型を作ったら、その♡が2個4個、どんどん掛け算していく中で、重なり合い、また違った形が生まれてくるのですが、もとは一つの♡型なんです。(慣れてきたら型の数を増やしても大丈夫です。)

⑤÷ そうして描いていくと、空間が均等に割られていき、曼荼羅が現れます。
何より自分で次はどうする?と選んでやってきたことが、一つの構造体になって現れたとも言えます。

パステル曼荼羅を描くことは、普段やったり目にしたりすることと違うことが多いこと、わかっていただけたでしょうか。

最初に描くものを決めるのではないこと。色を重ねていくので表面に見えているものと中身は違っていること。指を使って描くので、同じパステルでも人により発色が変わること。消すもので形を構築していくこと。また消し方しだいで、現れるものも変わり、意外なものが出てくること。上下左右の感覚ではなくなること。

これに出会わなかったらやらないようなことを、簡単に楽しくやっていくだけで、新しい扉、曼荼羅が出現するメソッドなんです。今進んでいる先に、そのままずっと行くのではなく、自らで新しい扉、その先の道を作り出したわけです。人生の可能性が広がっていくのです。

だから、人によって、何度も続けて描きたくなったり、一度で大きな問題を乗り越えたり、楽しいからまた描くでもいいわけです。

やることも、これをやると決めることもなく、今日は内観になったり、無になってみたり、怒りをぶつけても、色を楽しんでも、などなど。それをシェアして言葉にするとまた何か生まれたり、他の人からの言葉が大いに為になったりします。いろいろ不思議なことも起きたりしますが、そういうこともシェアできる、自由でお互いが認め合う場でもありたいと思っています。

最初にルネサンスと書きましたが、ルネサンスやその手本となった古代ギリシャでは、数も、絵や音楽の芸術も、科学も哲学も医療も宇宙も、結びついていました。このメソッドはそのイメージもあります。

曼荼羅はまるで自分の宇宙のようでもあります。新しい宇宙を見ることで、意識が変わることももちろんあるでしょう。でもそこから私はどうするか、開けただけになってしまうこともあると思います。

そのことについては、空海の教えがヒントになりました。曼荼羅といえば、空海が命懸けで中国から持ち帰ったもの。このパステル曼荼羅も根底には空海があると私は思っています。続きます。

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